2日、県へ申し入れ
※「しんぶん赤旗」10月4日付から
愛媛県立三島病院の民間移護先として県が四国中央病院を優先交渉権者に決定したことに対し、日本共産党四国中央市議団は2日、三好大三郎県公営企業管理者に、選定経過の公開、移譲手続きの中止・再検討を申し入れました。▽三島地域に建設するとされる350床規模の中核病院の建設時期▽県立三島病院の医療水準維持のための医師確保――なども求めました。
日本共産党の仁比聡平参院議員、佐々木泉愛媛県議、三谷つぎむ、青木永六両四国中央市議ら8人が参加しました。
大堀保夫県立病院課長は、「中核病院の建設時期は具体的には言えないが建設する」と答えました。
青木氏は、「国の30億の地域医療再生基金の交付を受けるための計画作成に向けた宇摩圏域医療再生協議会を傍聴したが、三島病院の民聞移譲を含む再生計画は、三島、土居地区をいっそう医療過疎地にするもので、住民を納得させるものではない」と批判しました。
仁比氏は、「医療再生計画を16日までに作成し、国に提出するというのはあまりに性急。強行すれば地域医療を逆に壊す恐れがある。16日の期限が延期できないか、政府に働きかけてみたい」と述べました。
7日、各省に申し入れ
※「しんぶん赤旗」10月8日付から
愛媛県四国中央市の「県立三島病院を守る会」(小原朝彦会長)は7日、愛媛県が県立三島病院(四国中央市)の民間移譲を進めようとしている問題で、総務省と厚生労働省に対し、地域の実態を把握したうえで、同病院の廃止・民間移譲を中止し中核病院としての整備・充実を図るよう申し入れました。
守る会の薦田(こもだ)敏良事務局長、日本共産党の仁比聡平参院議員、笹岡優四国ブロック国政対策委員長、青木永六、三谷つぎむ両四国中央市議らが参加しました。
薦田事務局長は「県立三島病院がなくなれば地域から総合病院がなくなるのが実態だ。県の協議会でも反対の声が上がっている」と指摘し、「三島病院を存続させ、総合病院を守るべきだ」と訴えました。
仁比市は「地域医療再生基金」の定める総務省の「公立病院改革ガイドラインとの整合性」について「民間への移譲んど経営形態の見直しが条件なのか」と質問。厚労省の兼平正彦地域医療専門官は「民間移譲ありきではない。あくまで地域医療再生だ」と述べました。
総務省地域企業経営企画室の辻井宏文課長補佐は、「改革ガイドラインは、地域医療体制の確保が目的です。経営効率化は必要だが、民間移譲や廃止を進める立場ではない」と名言しました。
●以下は、申し入れ文書全文です
2009年10月7日
内閣総理大臣 鳩山由紀夫様
厚生労働大臣 長妻 昭 様
総務大臣 原口 一博様
(愛媛)県立三島病院を守る会
会長 小原朝彦
愛媛県立三島病院の廃止・民間移譲計画の撤回と、地域医療
体制を確保するため、中核的公立病院の整備・充実を求める要望書
2009年8月30日衆議院選挙の結果、民意により民主党を中心とする政権が樹立されたことに対し、心よりお喜び申し上げます。
さて、民主党を中心とする政権合意については、貴党のマニフェストで、「自民党政権による総医療費抑制政策を撤廃する」と公約され、多くの有権者から地域医療体制の確保に向けての期待を肌身で感じておられるところだと思います。
具体的には、「4疾病5事業を中核的に扱う公的な病院(国立・公立病院、日赤病院、厚生年金病院、社会保険病院等)は政策的に削減しません」(4疾病:がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病。5事業:救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児救急医療を含む小児医療)とされ、県立三島病院は、貴党のマニフェストの「政策的に削減しない公立病院」に明らかに該当しています。
つきましては、下記要望事項について、政府として「政策的に削減しない公立病院」の位置づけを明確にして政策的見直しを早急にしていただき、地域医療の再生のために県立三島病院の廃止・民間移譲計画の撤回について、愛媛県に対して強くご指導頂くことを要望いたします。
また、旧総務省の「公立病院改革ガイドライン」は、旧政権での社会保障費の年2200億円削減を目的とした、公立病院の廃止・病床削減政策、医療費抑制政策の元凶であります。民主党のマニフェストの地域医療再生の流れと全く矛盾するにもかかわらず、新政権下の現在も進行中であります。旧総務省の「公立病院改革ガイドライン」は、直ちに廃止することを要望いたします。
さらに、政権交代まえの平成21年度補正予算で成立した46基金の中の「地域医療再生基金」は、宇摩圏域医療再生協議会の経過にも見られるとおり地域の医療関係者と住民に大きな混乱と不安を招いています。この「基金」は、本来の地域医療再生のために医師・看護師確保をめざし、公立病院を整備・充実させる予算に組み替えることを、政府、厚生労働省に対し要望いたします。
記
- .政権交代直前に愛媛県が発表した「県立三島病院の廃止・民間移譲」の公立病院削減計画は、白紙撤回し公立の「県立病院」として存続させるよう指導すること。また、厚生労働省として、「県立三島病院の廃止・民間移譲」問題の現地調査を緊急に実施し実情を把握すること。
- .四国中央市は、4割の入院患者と2割の外来患者が他市町で受診せざるを得ない医療過疎地域である実情をふまえ、「県立三島病院」が、土居・三島地域(市内西部地域)の一般病床数確保と、急性心筋梗塞に対応できる350床規模の中核的病院となることを展望し、国としての支援策を講じること。
- 旧総務省の「公立病院改革ガイドライン」は、財政健全化のみを至上命題とし、自民党政権が実行した国の社会保障費の年2200億円削減政策の具体化であり、直ちに廃止することを内閣総理大臣の命により宣言すること。
- 「公立病院改革ガイドライン」との整合性を重視する平成21年度補正予算「地域医療再生基金」は、中核的公立病院の整備・充実、医師・看護師確保政策の支援資金などに予算を組み替えること。
以上 |